30代技師の億り人への道

Episode3 ~目標!不労所得で年間120万円&総資産4000万円~ 「2028年12月には1億」

窪田製薬ホールディングス【4596】はどうなのか

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この記事は東証マザーズ上場の窪田製薬ホールディングスについて少し気になったので小一時間調べてみた結果をまとめています。結論からいうとなかなか期待できる銘柄かと思いますが個人的には様子見です。テーマは「遠隔医療」です。

 

窪田製薬HDの前身であるアキュセラとは

窪田製薬HDは眼科薬の開発を行う創薬ベンチャーで、元アキュセラです。アキュセラ時代には加齢黄斑変性症(AMD)という、アメリカでは失明原因第1位、日本では第3位の眼疾患であり、高齢化とともに増えている病気の治療法を研究していました。この治療方法には「ウェット型」と「ドライ型」に対して2種類方法があり、ウェット型に対しては進行を抑える治療法はあるものの、ドライ型になると進行を抑える方法もなく、難病指定されている治らない病気です。この病気を治すためアキュセラがエミクススタト塩酸塩を開発し、効果が期待されていました。

当時は「画期的な新薬」、「順調な開発状況」、「大手製薬会社との共同開発」といった好材料により、2015年秋700円台であった株価が、2016年5月25日の前場で、7,700円の最高値をつけるまでに至りました。新薬の開発が成功になれば更に株価は上がると当時期待されていたようです。しかし、次の6月の開発状況の報告で、新薬に認可が下りることが期待されていたものの、実際の報告内容は「主要評価項目を達成するに至らなかった」とし、失敗を意味する報告がなされました。つまり、加齢性黄斑症に効くと思って研究していたエミクススタト塩酸塩は実験した結果大半の患者には効かなかったということです。

これをきっかけに株価は6日間で約1,100円にまで下がり、アキュセラはその後上場を廃止し窪田製薬HDと名前を変え新規上場するに至ります。

   

現在窪田製薬HDは何をやっているのか

現在はエミススタト塩酸塩の研究は継続しているものの、アキュセラ時代に対象としていた加齢黄斑変性から遺伝性の若年性黄斑変性であるスターガルト病治療のための臨床試験をすすめているとのこと。ただし、スターガルト病は米国での指定患者は4万人以下であり、加齢黄班変性症患者は米国で1,000万人存在するので規模からすると1/250になります。

また、今年3月にはNASAと共同開発契約を締結し、株価が一時急騰しました。NASAと世界初の超小型サイズの眼科用機器を開発し、宇宙飛行士がよくかかる眼疾患の早期発見に用いるようです。開発するのは光干渉断層計(OCT)という機器で、網膜や視神経を見て眼科疾患を診断するのに用いられます。自宅用のOCTは既に開発中であり、早ければ19年中にも米国で製造販売承認を得る方針のようです。またこの他にも眼疾患の治療に関する様々な研究を行っています。

 

どうして窪田製薬HDに興味を持ったのか

私の本職はネットワーク系のエンジニアであり、ITの分野の中でも通信業界の動向等については一般の方よりも多少理解があるほうかと思います。そのため現在は5Gへの興味を常に持っています。5Gのユースケースの中の一つに「遠隔医療」があります。詳細は割愛しますが要は通信の高速化により通信ネットワークを利用して過疎地等、医者や病院が少ない地域でも遠隔で診療や治療を受けられるようにすることです。この遠隔医療に将来性を感じており、これに関係する銘柄選定から窪田製薬HDに辿りつきました。窪田製薬HDのメインは遠隔医療ではないものの、違うきっかけから偶然興味を持つことに至りました。

上記の自宅用OCTが自宅診療にあたるもので、インターネットを活用して、在宅での検査を可能として眼疾患の進行を検知し、患者の通院コストを軽減するのが狙いです。

 

で、結局どうなのか

基本的にベンチャー企業であるマザーズにこれまで投資することはありませんでした。そもそも高配当株で安定的に配当金収入を得ることを取引ルールとしているためです。しかし最近はリスクをとってでも資産の増加を加速させる必要があり、不動産投資などを前向きに検討しています。そういった中で、こういったベンチャー企業に投資するのもなかなか面白いなという考えがあります。アキュセラ時代の臨床試験の失敗からあまりよい印象をもたれていない方が多い印象を受けましたが、そもそもバイオ系のベンチャーは失敗する確率も相当あると思います。その代わりに成功した際の恩恵も多く個人的にはその点は仕方の無いことだと思っています。上記のスターガルト病の治療薬や自宅用、NASA用のOCTの開発は問題がなさそうな雰囲気ですが、加齢黄斑変性の治療薬に比べると市場ニーズといった観点からするとアキュセラ時代に期待されていたものよりも小規模な印象です。もちろん他にも様々な眼疾患治療の研究をしており、私自身が調べ切れていないので他の治療が成功した際の市場ニーズを今後も調べていく必要があると思います。

バイオ系のベンチャー株を購入したことが無いのでよくわかっていませんが、現状は事業収益が0円の状態です。つまり常に赤字状態なので、研究開発の結果ここからどの程度利益を産み出すことができるのか、そこを想像していくことが必要ですがなかなか難しいです。。ということで個人的には「様子見」で当面はIRをウォッチしていきたいと考えています。また、そこまでリスクを取れないが眼疾患治療の研究に期待を感じるならば、他の大手製薬会社等を調べてみるのも面白いと思いました。

 

 

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