未婚率が増えてきているのはなんとなく肌感で感じます。また晩婚化も増えています。思うに可処分所得が減ってきているのが要因の一つと考えます。
未婚率の上昇に対して思うこと
Xで以下の記事が話題になっています。
統計によると30代男性の未婚率は50%を超えてきており、2人に1人以上は独身ということになります。また35歳まで未婚の場合は90%ほどは生涯独身という統計結果があります。この数値は今後も徐々に上がることが想定されます。
独身の原因は真面目に調査したわけではなく肌感になりますが、1つはやはり増税等や物価高による可処分所得の減少が考えられます。婚活市場においては女性は生活力として男性の年収をある程度判断材料にしているところがあります。賛否両論はありますがある程度の所得や稼ぐ力が無いと生涯を共にするパートナーとしては不安になる気持ちは理解できます。これが叩かれている原因としては、「自身の年収を棚に上げて人に求めているから」であり、自身も中流の所得があれば相手にも同じレベルを求めるのはごく自然なことかと考えます。
徐々に可処分所得も下がってきたことから相手に求める最低限の年収ラインが妥協できなくなってきているのではと考えます。そのため中小企業社員の未婚率は大企業や公務員よりも高いという統計があり、年収と未婚率は少なからず相関性がありそうに思えます。
未婚率とFIREの相関性
最近では低所得でも更なる昇給を目指すのではなく、そもそも生活コストを抑えることが苦にならないので、働く時間が増えるぐらいであればただ乗りできる社会インフラを上手く活用してFIREを目指している人が増えているように思います。実際に実現できているかどうかはわかりませんが、FIRE達成時の資産は3,000万円以下の人が過半数であるというデータもあります。
FIREの難易度として圧倒的に独身者が有利だと考えます。子供無し夫婦で2馬力の場合も、子供有り夫婦2馬力よりも実現難易度はかなり容易になりますが、夫婦で金銭感覚や早期リタイアという人生観に対しての価値観を合わせる必要があります。また、自分ひとりでは生活コストを無理に抑えてもある程度制御することは可能と考えますが、伴侶がいる場合はそのような無茶な節制も現実には難しいのではと考えます。
そのため独身節約系FIREのハードルが低いことからこれが流行っているような印象を受けます。想像ですが、例えば30代序盤で結婚を諦め、節制のため社交的な場を避け、婚活等にかかるコストも抑制し、ただ独身FIREを目指すことに注力している層も増えているのではと考えます。つまりFIREという新たな価値観が未婚率を押し上げている要因の一つになっていると考えます。
多様性が認められる社会において無理に結婚しなくてもという価値観や無理に働かなくてもという価値観が徐々に浸透し、社会全体の価値観が変化してきています。ただ、このままだと日本の国力は衰退する一方なので将来が不安ではあります。会社員として企業に属さなくても独身でも良いですが少しずつでも皆が日本の将来のために行動できるとよいですね。
再見!