30代技師の億り人への道

Episode4 ~目標総資産7,000万円~ 「2028年12月には1億」

FIREは貧困脳を作る

FIRE感と住宅購入についての自分なりに思うことを思うがままにツラツラと書いています。

FIREと住居費

単身でFIREを目指す人は安い賃貸に住んで生活コストを抑えて貯蓄に励み、FIREを目指す傾向が多いと思います。またFIRE達成後も長い人生の中で変数が多すぎるため予測できない未来へのリスク回避のために、必然的に生活コストを抑えたまま生活を続けます。

一部のファットFIRE者を除くと上記の様に特に住居費を出来るだけ抑える人が多いのではないでしょうか。「足るを知る」という言葉が好きで、派手な生活や住居に見栄等は不要であり、自分や家族が納得できればそれでよいと思います。

賃貸派ではなく購入派も当然存在しますが、購入派はFIRE前に住宅ローンを組む必要があります。私もこの考えで現在住宅購入を検討しています。しかし、最近は地価や資材の高騰もあり、また、徐々にインフレが続いているため住宅価格もかなり上がってきましたので購入にもかなりハードルがあります。

土地への投資

当初マンション購入を考えていましたが、マンションの高騰は今後も続くかどうか不明確であり、またどこまでいっても共同住宅という性質が拭えないので、自由が制限されてしまいます。その代わり、設備や立地、セキュリティ面などにおいては戸建てよりもマンションの方がかなり優位と考えます。

戸建てのメリットはこの裏返しとなりますが、加えて土地の価値が一定と考えたとき、建物は老朽化に伴い減価しますがインフレが続く限り土地の価格も徐々に上昇すると考えます。つまり、戸建てであれば、全体の住居価格に対する土地の価格割合が高ければ長期で見たときに減価しにくいと考えています。

具体的には8,000万円の住居があったとして、土地が6,000万円、建物が2,000万円のとき、75%が土地、25%が建物であり、仮に建物の価値が無くなったとしても、土地の6,000万円の価値が残る、もしくはその際の地価によって上昇が見込めます。

マンションは当然ここまで土地の割合ななく、ほぼ建物のみの価値となりますが、当然劣化もするので建物自体は減価しつつ、インフレや需要によって減価以上の上昇が近年見られる現象です。しかし、これはいつまで続くかは当然不明です。

私が戸建てに魅力を感じているのは、この土地への投資にメリットを感じており、出来るだけ建物のグレードを上げるよりも土地の価値に比重をおきたいと考えています。建物についても納得のできる範囲で費用はかけるつもりではあります。

住宅構造と過剰な土地投資スキーム

一部の投資の考え方として、築30年以上の建物の価値がほとんどなく、土地値のみの中古物件に対して住宅ローンを組み、資産形成しながらそこに居住し最終的に売却、もしくは他に転用するという考えがあります。

この場合、住宅ローンの支払いはほぼ土地のみにかかっているので上記の戸建ての考え方だとかなり合理的です。建物についても数百万円かけてリフォームすればそれなりに蘇るのでかつては私もこの方法をずっと模索していました。

ただ、ハウスメーカー等の説明などを受ける度に、建物の構造や快適性について考えるようになりました。例えば、防音性、耐湿性、耐震性などです。中古物件でも大手のハウスメーカー施工のものであればそれなりに安心はできますが、いくら内装を綺麗にリフォームしたとしてもそれなりの築年数の物件であれば住むのはなかなか怖いなと思うようになりました。また、経済的に合理的な選択であったとしても快適性を損なってまで住みたいとは思いません。特に家族がいるとなおさらです。

貧困脳を作る

前振りが長くなりましたが、ここからが本題です。

建物価値がほとんどない中古物件を住宅ローンで購入して、そこに住んで資産形成に注力する、というスキームを実際に実行しようとしている人と話したことがあります。検討していたのは関東のそこそこ人口が多い都市ですが、かなりのボロ屋でした。

雨漏りしていてもおかしくなく、壁やサッシもかなり古いので防音等もなく、結露も大丈夫なのかなといった印象でした。目を輝かせながらそこに「彼女と同棲してFIREを目指す」と意気込んでいましたが、地震が起きるとまず助からないと思います。

投資に励むことは良いのですが、節約して、ボロ物件に住んで、命のリスクをさらすことに気づいていないように感じました。「足るを知る」ことは大事ですが、リスク分析が出来ていないように思いました。

思うに、過度にFIREを目指すほど「貧困脳」を作ると考えます。例えば上記のボロ屋に住むという考えは、1日の大半を過ごす住環境を犠牲にしている行為です。また、知り合いにFIREを目指している独身男性がいますが自宅の昼食はパスタ+100円のパスタソースで過ごしているようです。合理的ではあるのですが、健康的には大丈夫でしょうか、食とはなんなのかと考えさせられます。FIREを目指すほど今をかなり貧困に過ごしている人が多いなと感じます。

小説Phantom

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FIREを目指す小説「Phantom」は共感できるところがかなり言語化されています。ここでは、軽自動車とお年寄りが運転する高級車が事故をおこして、軽自動車側の運転者が死亡するという話があります。つまり、自動車を単なる「移動する手段」としてだけ考えるのであれば、軽自動車の購入は金銭的には合理的な選択です。しかし、自動車を運転するには実質的には交通事故というリスクをある程度許容することになりますがここのリスク分析が欠如しています。

また、最近は保険も必要ない、ということが資産運用系インフルエンサー等で叫ばれています。私自身も実際には生命保険等には入っていませんが、妻には掛け捨ての医療保険をかけています。これは病気というリスクに備えた選択です。

最近は金銭的な合理性のみを求めるがあまり、過度な節約や合理性を突き詰めていき、結果的に貧困な生活をしている人がFIREを目指す界隈では多く見受けられるようになってきました。知人も最近FIREを達成していますが、スポーツジムに通うお金が惜しいからジムには通わず河川敷をジョギングするといっていました。それ自体は個人の考えなので良いかとは思いますが、「ジムに行きたいが行けない」のであればそれは生活水準を落とし過ぎて結果的に貧困になっているだけではないでしょうか。

住宅の話に戻すと、日本は地震大国です。これまでも大きな震災により家屋の倒壊で多くの人が命を落としました。命というのは有限で不可逆的なものです。これに最も投資すべきではないでしょうか。FIREを最短で目指すがあまりに余計大切なものを犠牲にしていないか?それが本当に求めていた生活なのか、またその先に期待する未来はなんなのか?常に自問自答しています。

再見!