30代技師の億り人への道

Episode3 ~目標!不労所得で年間120万円&総資産4000万円~ 「2028年12月には1億」

FIRE論について考える

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少し長いです。FIREについて今の自分の考えを整理したく、将来の自分のためにも記しておきたいと思います。

 

現在30代前半ですが、当初はFIREを前提にどうすれば労働から解放され、自分の自由な時間を捻出するのか考え、これを目標に株式投資を中心に投資を行ってきました。しかし、最近ではFIREや投資の最適化を行うのであれば、タバコを買うのではなくタバコ銘柄株を買え、自動車を買うのではなく自動車銘柄株を買え、コーラを買うのではなくコカコーラ株を買え、と言った意見を見ます。前者は理解できなくもないですが、趣味や嗜好品としての支出は人生を豊かにするものですし、その欲望を殺してまで投資資金に回すことがあたかも正解のように主張されているTwitter界隈に非常に疑問を持っています。

 

 

 

三菱サラリーマンさんの言うように「支出の最適化」を行うことは非常に賛成しますが、過度な節約意識は個人のストレスレベルと調整すればよいと思います。お金を使うことがストレスだと思う人もいますし、毎日のお菓子やデザートを楽しみに生活を送っている人もいます。両者はわかりあえない存在なのかもしれません。自分はというと節約は意識はしているつもりですが、缶コーヒーを買うこともありますし、コンビニで缶チューハイを買うこともあります。FIREを目指すのであれば1円でも多く支出を抑制し投資に回すことが最適解なのはわかりますのが、今の自分の人生を蔑ろにしてまで将来のためにお預けすることは、人生を豊かに過ごすことを考えると本末転倒な気がします。節約がダメだと言っているわけではなく、極端な考えが蔓延していることに疑問を抱いている次第です。

 

また、FIREを目指す方の大半は独身が多いように思えます。安い物件に住み、ポイントや割引き情報に目を光らせ、生活コストを抑えることでFIREを実現しています。この生活に満足し、労働からの解放を謳歌しているのであれば本人にとって問題はないかもしれませんが、自分がそのような将来をおくると考えた時、非常に寂しい将来像を想像してしまいました。実際に未婚率は上昇しており、自分を含めて周りにも独身の男女が多いように思えます。体感的には3割程度といったところでしょうか。実際に生涯独身を考えている人もいますし、結婚願望はあるものの中々行動できていない人もいます。昔はお見合いも頻繁に行われており、結婚することが当たり前な風潮の社会でしたが、技術や社会の変革によって一人でも楽しめる飲食店、動画視聴サービスやゲーム等といった趣味も増えています。30代を過ぎ、一人暮らしをしていると男性でもそこそこ家事はできます。最近では便利な家電もできました。Uberを使えば一人で行きにくいお店の食事も手軽にできるようになりました。お金もある程度保有しているので自分の趣味に没頭することができ、「結婚」というのは果たして本当に必要なのか疑問に思えるようになります。

 

自分もかつてはそうでした。結婚願望は全くなく、将来海外を放浪した生活を送りたく、そのために不労所得を築き、いわゆるFIREを目指したいと思うようになりました。自分がこの考えに至った時は大学時代であり世間ではFIREという言葉も生まれておらず、不労所得生活とは怠けている人のような印象だったかもしれません。しかし、30代に差し掛かり、「生涯独身」と考えていましたが、ふと死ぬ前の自分を想像し、非常に孤独を感じました。また、妻を持ち子供を授かった際のもう一つの自分の世界線を想像した時、仮にFIREができなくても家庭をもつことの方が人生において価値があるのではないかと考えるようになりました。当時は彼女はいたものの、結婚願望がないため振られ、そのような状況でもあったためか、結婚を前提とした彼女探し、いわゆる婚活を真面目に考えるようになりました。10年後、40代になってからこのような活動をした場合、やはりその分、結婚までの確率が下がることは明白です。一方で10年も資産形成に集中して時間やお金を費やすことができればFIREを達成することはできるでしょう。つまり、今FIREを目指し節制するべきか、婚活のために自分磨きや出会いの場を作ったり、これらの活動のために費用を捻出する方がよいのか天秤にかけました。40代からの婚活が難しいことや、少し子供も欲しいなという思いから、自分にとって一番若い今という時期にできるだけ早く活動するべきだと考えてここ1、2年ほどこれを最優先に考え行動してきました。

 

ただここ1、2年はコロナの影響もあり、飲食店がほとんど閉鎖されていたので出会いの場にも制限がありました。一方でこのような状況でも結婚している人はいるので、コロナが終息したら、といった言い訳をしたくなく、できる範囲で頑張ってきました。この期間は自分磨きのために脱毛や歯医者に通ったり、年収や趣味としての幅を広げるために英語や登山を始めたりとこれまでFIREを目指して節制してきた自分からすると大きく成長し飛躍することができたと思います。その分かなりのお金を使ったので資産を維持することが精一杯で増やすことはあまりできませんでしたが、今では本当に愛おしく思える相方ができました。この間は心が折れそうなことが何度もありましたが前向きに活動してきてよかったと思いました。来年には結婚する予定で新居探しや2人での将来設計を考える日々や一緒に過ごせる日常が本当に幸せに感じています。

 

FIREに捉われ、自分の選択肢や行動を合理化するあまり、人生の本質を見失うところでした。FIREからは少し遠ざかってしまいましたが、自分にとってはこれまでの行動には全て意味があると納得できていますのでストレスでもありません。FIREを諦めているわけではないですが、もっと大切なものに自分の時間やお金を使い、その上でFIREを目指したいと考えるようになりました。投資は非常に大切ですが自分にとっては家族の方が大切だと思うようになったので当初の考えや計画をいろいろ軌道修正しているところです。

 

FIREを目指すことは否定しませんが、FIREが現実逃避の手段となりこれが目的となってしまっているように思えます。FIREをなぜ目指すのか、FIREを目指した先の人生に何を求めているのかじっくりと考える必要があると思います。社会に対して斜に構え、批判的なことをいうことで自身の行動を正当化しているような人が多いように見えますが、もっと自分の人生を大切にし楽しく過ごせるように考えることで幸せになれる気がします。

 

自分自身は引き続き米国株投資を中心に資産形成を行うことでFIREという選択肢を維持し、その先にある自由な時間を相方とどのように過ごしていくか考えながら、「今」という時間を最大限大切にしながらFIREという「将来」設計を日々淡々と進めたいと思います。

 

 

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